2018年春、ゴールデンウィークの時期、この土地に引越してきて1年と少したち、夫婦ともに新しい仕事や生活環境にも慣れてきたので、そろそろ、そしていよいよお互いにとって初めての子づくりを開始しようか、ということになりました。
ようやく子づくりが始まるので妻は比較的テンション高めで、子づくりや妊娠の情報をネットで積極的に収集しているようです。そんな中、妻が気になる情報を見つけて相談してきました。
スマホで葉酸サプリの商品を見せてきた。
葉酸ってサプリじゃなきゃダメなの?
妻がスマホで情報を確認しながら・・・
っということで夫婦でそれぞれスマホを使って情報収集開始・・・
なるほど、(厚労省の資料にも記載されているようですが) 妊娠を考えている女性が葉酸を摂取することは、胎児の先天異常の1つ、神経管閉鎖障害の発症リスクを低減できるらしい。
わかった。とにかく葉酸を適量とれば神経管閉鎖障害になる可能性が減るからとるべき、ということね。(ここでは神経管閉鎖障害がどんなものか、そしてリスクの軽減率については説明を省略します。)
・・・でさらに葉酸、および葉酸サプリ(と神経管閉鎖障害との関係)について調べる。
これが意外と難しい、しかも奥が深い。
葉酸には天然由来の「ポリグルタミン酸」と、人工由来の「モノグルタミン酸」があり、神経管閉鎖障害のリスク低減の効果が実証できたのは人工由来のモノグルタミン酸のほうらしい。これは天然由来は効果がない、ということではなく、天然由来の効果は(普段の食事でも摂取されるため)実証と検証が難しいらしい。(本当に実証されていないか、調べつくしたわけではありません。)
とにかく、効果が実証できているのは人工由来の「モノグルタミン酸」だけ。だったらサプリでとるか、となりそうですがそう簡単ではなかった。
どの葉酸サプリがいいだろうか、といろいろ調べていたら、闇に足を踏み入れた気持ちになった。なぜなら、
葉酸サプリに入っている葉酸は、人工由来のものもあれば、天然由来のものもあったから。しかも商品によっては天然か人工かを明らかにしていないのもあり、メーカーや販売のサポート(QA)でもその部分をにごしている商品さえある。
なんだよそれ!
葉酸について詳しく調べずに天然由来のポリグルタミン酸が入った葉酸サプリを買って安心していたら・・・実はそれ、効果が実証されていない型の葉酸でした、ってことになりかねない。
でも、でも、
実証されていないだけで天然由来のポリグルタミン酸だって、効果があるかもしれない、とも思いはじめ、そうだとしたら普段の食事でとることを心がけたほうがいいのでは?と悩み始めてしまった。
・・・夫婦で話し合いが進みます。
実はそもそも僕はサプリや薬に頼ることには後ろ向きな考えです。どうしても必要であればしかたないけど、食事や普段の生活でどうにかなるのであればサプリや薬なしでがんばりたい、がんばってほしい、という考えです。
その考えを妻に伝えたうえで、
でも、変な言い方するけど葉酸で効果があると実証されているのはこの特定のリスクの低減だけなんだよ。
僕たちが向き合わなければいけないかもしれないリスクはこれ以外にもたくさんあって、それにはこれを飲むべき、あれを食べるべき、こうするべき、という情報があったとして、それらを全部やろうとしたってキリがないと思う。
「ダメ」ということではなくて、これはやる、これはいい、という判断も含めて、いろいろなことへの準備や覚悟が必要だと思う。
実は「出生前診断」について話がしたいと思っててさ・・・
とここで出生前診断とそれに関連する話、そして健康ではない子どもが生まれるかもしれない可能性の話に発展しますが、この話は次回にします。
・・・長い話し合いの結果、葉酸サプリの購入は見送りになり、葉酸は意識して普段の食事からとるように心がける、ということになりました。
これ、ま、まだ子づくり始めていないときの話なんですけどね。