2018年夏、僕たち夫婦にとって初めての赤ちゃんが繋留流産となり、子宮内容物除去の手術をうけてから2週間ほどたったころ、妻の体と心がようやく平常に戻ってきました。
お互い次の妊娠に向けて前向きな気持ちですが、担当医の指示で、生理が問題なく2回終わるまでは妊活を控えるように言われていたため、しばらくは「待ち」の時間です。
もちろん、世の中には2回の生理を待たずして妊活を始める夫婦もいるかもしれませんが、僕たちはとりあえず先生の意向に従うことで意見が一致しました。
さて・・・
ちょうどこの頃、テレビやネットのニュースで風疹(の患者数拡大)のことが取り上げられていました。特に妊婦は注意が必要との報道(記事)です。
僕はこのたぐいのニュースが好きではありません。
理由はシンプル、不安になるからです。
妻は大丈夫だろうか?
予防接種を受けたほうがいいのではないか?
このまま予防接種を受けずに感染して赤ちゃんに影響が出たら絶対後悔する。
そう、僕の性格上、一度この手のリスクに対する情報を目(耳)にしたら最後、「不安と最悪の可能性」というフラグが成立してしまいそうで怖いんです。
このことを知っているなら(知ってしまったなら)予防すべき、予防しなかったらきっと感染してしまう、という思考になってしまいます。
本当は何も気にしたくないんです。
もちろん元気で健康な赤ちゃんが授かってほしいですよ。
でも・・・
考えられるリスクの全てを消していくのって、途方もなく大変で、終わりのないことだと思うんです。
だって、風疹とはしか(麻疹)だけじゃないんですよ。
- B型肝炎
- C型肝炎
- ATL
- クラミジア
- 梅毒
- トキソプラズマ
- サイトメガロウイルス
- AIDS
- おたふくかぜ
- 帯状疱疹
- りんご病
- インフルエンザ
- GBS
- カンジダ膣炎
- リステリア
- 性器ヘルペス
- 尖圭コンジローマ
- トリコモナス膣炎
ちょっと調べてもこんなにあるんですよ。(参考外部サイト2019年7月12日確認:【保存版】妊婦さんが注意すべき感染症まとめ)
本当にこれ全部対策するんですか?
全て対策することが最善、というのはもちろん理解できます。
でもこれを全部気にするのって、きっと疲弊します。
そして、全部無視するのも、それはそれで不安になります。
だから僕はこの手の情報を頭に入れたくないし、可能であれば気にせずにいたい、と思ってしまうんです。
悩みはそれだけではありません。
たとえば、風疹の対策をするとして、抗体がないから予防接種を受けるとします。
それで100%風疹を防げるのか?と調べると、どうも絶対ではないらしい。
なんだよそれ!
風疹ワクチン1回の効果は約95%、2回の接種で約99%!
(参考外部サイト2019年7月12日確認:NIID 国立感染症研究所「風疹Q&A」)
ちょっと待って。
そもそも風疹患者って毎年どのくらいいるの?
1999年から2018年までの風疹の患者数でもっとも多かった年は2013年で14,344人。2018年は642人。(参考外部サイトPDF2019年7月12日確認:風しんの発生状況等について)
2013年の日本の人口は約1億2,740万人。この年の風疹患者数が14,344人なので、8,881人に1人、日本の人口の約0.01%です。
2018年の日本の人口は約1億2,640万人。この年の風疹患者数が642人なので、196,884人に1人、日本の人口の約0.0005%です。
何も対策しなくても悪い年で0.01%、2018年で0.0005%で、これを対策(ワクチン2回接種しても99%の効果を)する意味はあるのだろうか?
0.01%を引いてしまうなら、(99%の残りの)1%なんか簡単に引いてしまう気がします。
ごめんなさい、僕はどうしてもこう考えてしまいます。
もちろん国や医療業界としては0を目指して取り組むべき問題だと思いますが、個人としてはやる意味が本当にあるのか、と思ってしまいます。
・・・
こんなに言ってるんだからカイさんはもちろん対策しないんですよね?
なんですかそれ?支離滅裂じゃないですか?
だから考えたくないんです。
だって上の項目全ての対策をしたとして、それでも100%でないなら、悪いほうの確率を引いてしまいそうな不安になるんです。
・・・
・・・
と妻と言い合い、というかお互いの意見の出し合いになった、という話です。
きっと、僕と同じように悩んでいる人はいるはずです。