妊娠

稽留流産で手術したときの費用と生命保険、医療保険について

2018年7月、妊娠9週目の診察で赤ちゃんの心拍が確認できなくなり、「稽留流産」と診断されました。その後、子宮内容物の除去手術を受けたときの費用と個人の保険(生命保険、医療保険)について書きたいと思います。

関連記事:妊娠9週目、稽留流産の診断で子宮内容除去の手術を受けました。

手術は、朝から夕方までの日帰り入院で行われ、手術の所要時間は30分以下でした。

そのときの金額は、

10,000円弱でした。

もちろん健康保険が適用の手術および診療だったので3割負担でこの金額です。

流産になってしまったショックと手術への不安で僕も妻もお金のことは頭の片隅にもありませんでしたが、初めて金額を聞いて、

「あれ、安い。手術して丸1日病院のベッドにいて1万円で済むんだね。」と少し驚きました。

手術前、妊娠初期の診察で数回ほど病院に来ていましたが、そのときはまだ母子手帳をもらう前の診察だっため、いずれも100%自費の10割負担で1回の診察あたり5,000円ほどかかっていたので手術で10,000円もしなかったことに3割負担の健康保険の恩恵を感じました。

まぁ、普段10,000円の何倍もの保険料を納めているから恩恵ってほどでもないんですけどね。

個人の生命保険、医療保険

さきほども述べましたが、僕たちは流産とその手術のことで頭がいっぱいで、手術の費用については何も考えていなかったんですけど、妻個人の医療保険についても同様に何1つ頭にありませんでした。

ちなみに妻も僕も個人の生命保険、医療保険に入っていますが、まだそこまで考えが至っていませんでした。

そんなとき、経験というか年の功というか、妻の父親、僕にとっては義父がしっかりと知らせてくれました。「手術か日帰り入院で保険が適用になるかもしれないから確認したほうがいいぞ!」と

さすがです。ありがとうございます。もちろん落ち着けば僕たちもそこに考えが至ったとは思いますが、早い段階でさっと出てくるあたり、ありがたいです。

そして、確認しました。

今回の妻の流産の手術と日帰り入院に関して、手術の部分で保険が適用となり、

手術費用を差し引いて数万円ほどプラスになりました。

妻はこの医療保険に年額10万円以上支払っているので、数万円戻ってきたところでマイナスではあるんですけど、保険ってそもそも、もしものときのためなので、数万円戻ってきただけでも助かります。

個人の保険が適用になるのであれば手術が得!?

ここでちょっと考えるべきことが出てきました。

赤ちゃんの心拍が停止して、稽留流産と診断されたとき、選択肢が2つありました。

  • 自然に排出されるのを待つ
  • 子宮内容物を手術で取り除く

この2つです。この選択肢に関しては医者によっても見解が分かれるみたいですが、最終的に決めるのは自分たちです。(関連記事:セカンドオピニオンでわかった妊娠初期の赤ちゃんの心拍停止と稽留流産に対する医師の考えの違い。

医者によって見解が分かれるといっても、その医師の基本の考えがどちらかに分かれていたとしても、妊婦さんの状態によっては逆の判断ももちろんあるはずだと思います。

では本題に戻ります。

選択肢が2つあって、個人の医療保険が流産の手術に適用される場合、自然排出を待つ選択ではお金が入らず、手術を選択した場合、手術費用を上回る臨時収入が発生する可能性がある、ということです。

僕たちはこのことを計算して(判断材料にして)手術という結論を出したわけではないですが、このことが判断材料になりえる、というのは良い面と悪い面、両方あると思います。

良い面はもちろん、臨時収入です。今後も妊娠と出産を望むのであれば、妊娠、出産、そして育児には費用がかかりますから、数万円は貴重です。

悪い面は、数万円で本来の選択肢と逆を選んで、さらに悪い結果が出たときの後悔です。

最初から手術を希望していればいいのですが、たとえば、本当は自然排出を望んでいたけど、保険でプラスになるなら、と手術を選び、その手術で不測の事態が発生したときには、この選択を一生後悔するかもしれません。

自分の信念や方針、そしてお金、どちらも大事なので難しいですね。