2018年7月下旬、妊娠9週目で赤ちゃんの心拍が確認できない状態となり、稽留流産との診断を受けました。(関連記事:妊娠9週目で赤ちゃんの心拍が確認できなくなった。)
お互いにとって初めての赤ちゃんとなるはずだったのに残念です。実際は「残念」という2文字ではショックを伝えきれないくらいの落ち込みが僕たちにはありましたが、前に進むしかありません。
念のためのセカンドオピニオンをへて、夫婦で相談した結果、それまで通っていたクリニックで手術(稽留流産による子宮内容除去術)を受けることになりました。(関連記事:セカンドオピニオンでわかった妊娠初期の赤ちゃんの心拍停止と稽留流産に対する医師の考えの違い。)
手術は、手術を決意して依頼した日から4日後、心拍が確認できなかった診断の日からは6日後でした。
手術前の説明と同意書
稽留流産による子宮内容除去の手術に際し、事前の説明とそれに関する同意書にサインをしたのでその内容を簡単にまとめたいと思います。
よくある手術前のリスク確認で、この説明が必要なのはわかりますが、いざ説明されるとかなり不安な気持ちになります。
手術で起こりえる合併症とリスクについて
- 麻酔によって呼吸が乱れたり、停止したりすることがある。
- 麻酔の影響で術後にふらつきやめまいがしばらく続くことがある。
- 手術中および手術後しばらくは出血がある。
- 手術中、大量出血の際は輸血が必要になる。
- まれに子宮に穴が開いたり裂けることがあり、その場合、修復に開腹手術を行うことがあり、最悪の場合、子宮摘出となる。
- 子宮内に菌が入り感染症のリスクがある
- 内容物を取り切れないことがあり、再手術の可能性がある。
- 手術中、手術後にかかわらず、予期せぬ合併症の危険がある。
以上です。
これに同意しました。
不安になりますよね。だって本当に最悪の場合、妻が亡くなる可能性も決してゼロではないですよ、ってことですよね。必要な説明なのはわかるし、仮にこの説明を聞く聞かないの選択肢があったとしても間違いなく聞きますけど、、、
とにかくもやもやした気持ちで少し不安でした。
いよいよ手術です。
手術は日帰りでしたが朝から夕方までたっぷりの予定です。
麻酔は全身麻酔ですが、開腹が必要な手術ではありません。
朝、子宮口を徐々に広げる処置をして、昼過ぎに全身麻酔で手術、夕方の診察で異常がなければ退院です。
手術は無事に終わりました。
手術にかかる時間は30分もなかったようです。麻酔の効果も手術時間に合わせて短めとなっているせいか、手術後、麻酔から覚醒までわりと早かったようです。めまいやふらつきもない、とのことでひと安心です。
僕は中学生の頃、全身麻酔の手術を受けたことがありますが、手術後、目が覚めるまで数時間はかかった記憶があります。しかも気分は最悪で気持ち悪さが消えるまでさらに数時間が必要でした。
さて・・・
面会できる時間になり、僕はさっそく手術後の妻に会いに行きました。
心配だったので1日中付き添ってあげたい気持ちでしたが、面会時間が手術後の特定の時間に限られていたため、しかたなくその時間だけの付き添い(面会)です。
実はこれが妻にとって人生初の手術でした。しかもなんと点滴も(少なくても物心がついてからは)生まれて初めてでした。
そりゃ妻も不安だっただろうなぁ。
手術後
手術が無事に終わって夕方の診察でも問題がなかったため、予定通り夕方に帰ることになりました。
手術後についての案内をもらったので記録しておきたいと思います。以下、案内です。
- 手術後は2~3日安静にすること。
- その後は無理をしない程度で徐々に普通の生活に戻ってよし。
- 安静後の動き始めは出血が増えたり、血の塊が出ることがある。
- シャワーは翌日から可。湯舟に浸かる入浴は1週間後から可。
- 性交渉は1ヶ月後から可。
- 次回の生理時期の目安は30~50日後。
- 激しい腹痛や多量の出血、2カ月たっても生理が来ない場合は診察を受ける
以上です。
ちなみに手術後、次回の診察は1週間後です。
その日の夜、鮮やかな出血があったようですが、説明されたとおりの許容範囲なので問題はなさそうです。
また、手術後から痛みが続いているようですが、生理痛より軽く回復傾向にあるため、そのうち落ち着いてくるかと思います。
ふぅ、、、長い1日が終わりました。